アレルギー性皮膚炎について

【主な症状】

  • くしゃみがよく出る
  • さらさらした鼻水が出る
  • 鼻つまり
  • 鼻や目の痒み、涙目になる

⇒勉強・仕事の支障、読書への支障、精神集中不良、思考力の低下
日本人の23.4%の人(約4人に一人)が通年性アレルギー性鼻炎

【原因】

ダニや真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などが原因で、季節に関係なく症状が現れる
 ⇒暖かく、湿気のある布団や絨毯、畳などを好む
(押し入れ、家具の裏、ぬいぐるみなど…)

【通年性アレルギー性鼻炎の治療】

アレルゲンを避けることが基本になるが、必要に応じて下記療法を行う

1 薬物療法
症状を起こす物質(ヒスタミンなど)の働きや鼻の中の炎症を抑え、症状を和らげる。
2 手術療法
鼻の粘膜を固くしたり、神経を遮断し、症状を和らげる。
3 アレルゲン免疫療法
アレルギーの原因となっているアレルゲンを少量から投与し、体をアレルゲンに慣らすことで症状を和らげる。根本的な体質改善が期待できる。
(1) 皮下免疫療法
皮下に注射する療法で、医療機関で行う。注射であるため痛みを伴う。治療の始めは徐々に増量するため頻回に通院が必要。
(2) 舌下免疫療法
舌下に治療薬を投与するため、痛みがなく、自宅で服用できる。しかし、服用量や服用方法、副作用などの対応など、治療に対する理解が必要。
⇒副作用…口の中の浮腫・腫れ・痒み・不快感・異常感、唇の腫れ、のどの刺激感・不快感、耳のかゆみなどの副作用
※重大な副作用…ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸症状、突然のショック症状など)

☆通年性アレルギー性鼻炎の予防

  • 掃除機をかけるときは1畳あたり30秒以上の時間をかける
  • 布張りのソファーやカーペット、絨毯は避ける
  • 寝具のカバーはダニを通さないものを使用する
  • ダニが繁殖しにくい環境にする。室内の湿度を50%前後、室温を20~25℃くらいに保つ
  • フィルター付きの空気清浄機を24時間使用する。特に寝具の枕元だと効果的