ノロウイルスについて

冬季に特に注意が必要なウイルスの一つにノロウイルスがあります。ノロウイルスは、非常に感染力が強く、集団感染を引き起こすことが多いウイルスです。以下では、ノロウイルスの基本情報と予防方法についてご紹介します。

ノロウイルスとは?

ノロウイルスは、ウイルス性胃腸炎を引き起こす主な原因となるウイルスです。特に、嘔吐や下痢といった症状が特徴的で、感染者との接触や汚染された食品・水を通じて広がります。特に冬季に感染者数が急増し、毎年多くの集団感染が報告されています。

感染経路

ノロウイルスは、以下のような感染経路で広がります。

接触感染
感染者の手や触れた物にウイルスが付着し、それが他の人に伝わります。
経口感染
汚染された食品や水、特に加熱が不十分な貝類(生牡蠣など)を食べることで感染します。
飛沫感染
感染者が嘔吐した際の飛沫やその後にウイルスが付着した空気中の粒子を吸い込むことで感染することもあります。

予防方法

ノロウイルスの感染を防ぐために、以下の対策が効果的です。

手洗いの徹底
石けんと流水で少なくとも20秒間、手をしっかり洗いましょう。特に、食事前やトイレの後には必須です。
食品の十分な加熱
ノロウイルスは 85〜90℃で90秒以上 加熱することで死滅します。特に生牡蠣などの貝類は中心部までしっかりと火を通すことが重要です。
次亜塩素酸ナトリウムでの消毒
ノロウイルスはアルコール消毒では効果が薄いため、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を使って消毒するのが有効です。
共有物の除菌
感染者が触れたタオルや食器、スマホなどを除菌し、家庭内や職場での感染拡大を防ぎましょう。

除菌のポイント

日常生活で使う除菌アイテムも、ノロウイルス対策には重要です。手指だけでなく、ハンカチやスマートフォンなどの小物の除菌も忘れずに行い、ウイルスが手や物を通じて広がるのを防ぎましょう。