高齢者施設・介護施設で見直したい衛生管理――面会・共用部・手洗いの基本

衛生関連情報

高齢者施設や介護施設は、利用者にとって日々の生活を送る大切な場所です。一方で、食堂やデイルーム、廊下、共用トイレなどを複数の人が利用し、介護職員や面会者など多くの人が施設内を行き来するため、平常時から衛生環境を整えておくことが重要です。

厚生労働省の「介護現場における感染対策の手引き」では、職員だけでなく、新たな利用者、面会者、ボランティア、実習生などが施設外から病原体を持ち込まないよう留意することの重要性が示されています。

9月15日から21日は「老人週間」です。この機会に、利用者が安心して生活でき、職員や家族も無理なく衛生管理を続けられるよう、面会スペース、共用部、手洗い場、職員の作業環境などを見直してみましょう。

高齢者施設では平常時からの衛生管理が重要

高齢者施設や介護施設では、感染症が発生した後に対策を強化するだけでなく、平常時から手洗い、清掃、換気、職員の健康管理などを継続することが基本です。

厚生労働省の手引きでは、高齢者や基礎疾患のある方は感染症への抵抗力が低下している場合があることにも触れています。施設は医療機関とは異なる「生活の場」であることにも配慮しながら、日常生活と衛生管理を両立させることが大切です。

  • 利用者が過ごす居室や共用スペースを清潔に保つ
  • 必要な場面で手洗い・手指衛生を行える環境を整える
  • 手すり、ドアノブなど多くの人が触れる場所を確認する
  • 換気設備や空調設備を適切に管理する
  • 職員が体調不良を報告しやすい体制を整える
  • 面会者や来訪者へ施設の衛生ルールを分かりやすく案内する

特別な対策を一時的に行うのではなく、毎日の業務の中で無理なく続けられる仕組みにすることがポイントです。

面会時は体調確認と手指衛生を分かりやすく案内する

衛生対策に配慮して家族と面会する高齢者施設の利用者

家族や身近な人との面会は、利用者にとって大切な交流の機会です。感染対策だけを理由に必要以上に交流を制限するのではなく、地域の感染状況や利用者の健康状態を踏まえながら、安全に面会できる方法を整えることが重要です。

厚生労働省の手引きでは、対面で面会する際の対策として、面会者の体調確認、面会前後の手指衛生、面会場所の換気などが示されています。

  • 発熱や咳など体調不良がある場合は面会を控えてもらう
  • 面会前後に手洗い・手指衛生を行えるようにする
  • 施設のルールに応じて咳エチケットを案内する
  • 面会スペースの換気状況を確認する
  • 使用後のテーブルや椅子などを清掃する
  • 面会方法や利用できる場所を分かりやすく案内する

施設ごとに利用者の状態や設備が異なるため、一律の方法ではなく、その施設で継続しやすい面会ルールを整えましょう。

食堂・デイルームなど共用スペースを清潔に保つ

高齢者施設のデイルームと共用設備を清掃するスタッフ

食堂やデイルーム、談話スペースなどは、利用者が日常的に集まる場所です。テーブルや椅子だけでなく、手すり、ドアノブ、スイッチ、リモコンなど、手が触れる場所を確認しましょう。

厚生労働省の手引きでは、多くの人が触れるドアノブ、手すり、ボタン、スイッチなどについて、場所や状況に応じた清掃・消毒を行うことが示されています。

  • テーブルや椅子を日常的に清掃する
  • 手すり、ドアノブ、スイッチなどを確認する
  • リモコンや共用端末を清潔に保つ
  • 床に食べこぼしや水分を残さない
  • ごみ箱があふれる前に回収する
  • 清掃用具を使用後に洗浄・乾燥して保管する

必要以上に薬剤を使用するのではなく、まず目に見える汚れを取り除き、施設の清掃手順や製品の使用方法に沿って管理することが大切です。

共用トイレ・洗面所は手洗いまで含めて確認する

高齢者施設のバリアフリー洗面所と手洗い環境

共用トイレでは、便器や床の清掃だけでなく、ドア、手すり、蛇口、洗面台、ハンドソープ、手洗い後の乾燥環境までを一つの衛生動線として確認しましょう。

  • ハンドソープを切らさない
  • 蛇口や自動センサーが正常に作動するか確認する
  • 洗面台の水はねや石けん残りを取り除く
  • 床へ水分が広がっていないか確認する
  • 手すりやドアの取っ手を清潔に保つ
  • 手洗い後に十分乾燥できる環境を整える

利用者自身で十分に手を洗うことが難しい場合は、必要に応じて職員が介助します。利用者の状態に合わせ、安全に手指衛生を行える環境を整えましょう。

職員はケアの前後で手指衛生を行う

介護業務の前後に手を洗う高齢者施設のスタッフ

介護職員は、食事、排泄、移動、入浴など、日常のさまざまな場面で利用者と接します。そのため、職員自身の手指衛生は施設全体の衛生管理を支える基本になります。

  • 必要なケアの前後に手指衛生を行う
  • 排泄物などを扱った後は手袋を適切に外して手を洗う
  • 汚れた手袋のまま周辺設備へ触れない
  • 清潔な物品と使用済み物品を分ける
  • 手洗い場の石けんや衛生用品を切らさない
  • 手荒れなどにも注意し、手指衛生を続けやすい状態を保つ

手袋を着用していても、手洗いや手指衛生そのものが不要になるわけではありません。作業内容に応じて適切に使い分けましょう。

職員が体調不良を伝えやすい職場環境を整える

厚生労働省の手引きでは、職員自身が病原体を広げないよう健康管理に努めるとともに、感染症にかかった場合や咳・発熱などの症状がある場合に、安心して休める職場環境をつくることの必要性が示されています。

  • 勤務開始前に体調を確認する
  • 発熱や咳などがある場合の連絡方法を明確にする
  • 体調不良を申告しやすい雰囲気をつくる
  • 職員同士で無理に勤務を続けないルールを共有する
  • 感染症の発生状況を施設内で共有する
  • 必要な場合に管理者や看護職へ相談できる体制を整える

利用者への感染対策だけでなく、職員が安全に働き続けられる環境を整えることも、施設運営の重要な要素です。

更衣室・休憩室など職員用スペースも確認する

職員が利用する更衣室や休憩室も、複数の人が同じ時間帯に利用する共用スペースです。利用者の生活区域だけでなく、職員用スペースの衛生管理も忘れないようにしましょう。

  • 更衣室の換気を確認する
  • ロッカーやドアの取っ手を清潔に保つ
  • 休憩室のテーブルや椅子を清掃する
  • 飲食後のごみを速やかに片付ける
  • 手洗い・手指衛生を行いやすい環境を整える
  • 清潔な制服と使用後の衣類を適切に管理する

利用者と接していない時間帯でも、職員同士の共用スペースで衛生管理を続けることが大切です。

換気は利用者の体調にも配慮して行う

高齢者施設の空調・換気設備を点検するスタッフ

厚生労働省の手引きでは、介護現場の感染対策として室内換気の重要性が示されています。機械換気や自然換気など、施設の設備や利用者の状態に合った方法を選びましょう。

高齢者施設では、利用者の健康状態や外気温によって窓を長時間開けることが難しい場合もあります。そのような場合は、換気扇や24時間換気設備などを活用しながら、室温を適切に保つことが大切です。

  • 換気設備が正常に作動しているか確認する
  • 給気口や排気口を物でふさがない
  • 空調設備のフィルターや点検時期を確認する
  • 面会スペースや食堂など人が集まる場所を確認する
  • 室温や利用者の体調にも配慮する

感染対策だけを優先して利用者の生活環境を損なわないよう、施設の実情に合った方法で空気環境を整えましょう。

衛生用品の在庫と補充作業を見直す

高齢者施設では、ハンドソープ、手袋、ペーパータオル、ごみ袋、清掃用クロスなど、多くの衛生用品を日常的に使用します。

必要な在庫を確保するだけでなく、保管、各フロアへの運搬、補充、使用後の回収や廃棄まで含めると、職員や清掃スタッフには継続的な作業が発生します。

  • 衛生用品ごとの使用量を把握する
  • 適正在庫と発注時期を決める
  • フロアごとの補充担当を明確にする
  • 保管場所を整理する
  • 使用済み用品の回収方法を決める
  • 補充・回収作業にかかる時間も確認する

衛生状態を維持しながら作業負担を抑えるためには、消耗品の単価だけではなく、補充や回収などの作業工程まで含めて見直すことが重要です。

高齢者施設・介護施設の衛生環境にNEWスーパーMを活用する

高齢者施設・介護施設の衛生環境に活用されるNEWスーパーM

NEWスーパーMは、高齢者施設や介護施設における手指衛生や、手洗い後の乾燥環境に活用できる設備です。

共用トイレや洗面所では、手洗い後の乾燥設備として利用できます。また、面会者や職員などが行き来する共用スペースや職員動線上の適切な場所では、施設内で手指衛生を行いやすい環境を整えるための設備としても検討できます。

NEWスーパーMは紫外線照射による除菌・消臭機能を備えており、従来型エアータオルで懸念されやすい飛散・拡散への配慮や、施設内の衛生環境を見直したい場合の選択肢となります。

また、ドレンタンクの清掃やフィルター交換を必要としない仕様となっています。日常的な本体清掃や点検は必要ですが、既設エアータオルの管理項目や清掃・メンテナンス負担を見直したい施設でも活用できます。

ペーパータオルを使用している手洗い場では、手拭き用消耗品を使わない運用へ切り替えることで、購入、保管、補充、ごみ回収、廃棄にかかる作業負担や人件費、ごみの削減にもつながります。

ただし、NEWスーパーMだけですべての感染対策を置き換えられるものではありません。必要な場面での手洗い・手指衛生、換気、共用部清掃、職員の健康管理などと組み合わせ、施設全体の衛生環境を整えることが大切です。

高齢者施設・介護施設で確認したいチェックポイント

  • 面会者へ体調確認や手指衛生を案内しているか
  • 食堂やデイルームの共用設備を清潔に保っているか
  • 手すり、ドアノブ、スイッチなどを確認しているか
  • 共用トイレのハンドソープや洗面台を点検しているか
  • 手洗い後に十分乾燥できる環境があるか
  • 職員がケアの前後に手指衛生を行えるか
  • 職員が体調不良を報告しやすい体制になっているか
  • 更衣室や休憩室も衛生管理の対象になっているか
  • 換気・空調設備を適切に管理しているか
  • 衛生用品の在庫・補充・回収方法が決まっているか
  • 清掃や設備異常をスタッフ間で共有できているか

まとめ

高齢者施設・介護施設は利用者の生活の場であり、安心して日々を過ごせる環境と感染対策の両方を考える必要があります。

面会者や職員が外部から施設へ出入りすることも踏まえ、面会時の体調確認や手指衛生、食堂・デイルームなど共用部の清掃、職員の健康管理、換気などを平常時から続けましょう。

また、手洗い場や衛生用品の管理では、衛生状態だけでなく、補充・回収・清掃にかかる作業負担にも目を向けることが大切です。NEWスーパーMのような設備も活用しながら、利用者、家族、職員の双方が無理なく続けられる衛生環境を整えてみてはいかがでしょうか。

出典・参考情報(官公庁・公的機関公表資料)

注記:本ページは、高齢者施設・介護施設における衛生管理の一般的な参考情報として、公的機関等の公表資料をもとに作成しています。掲載内容は、個別施設における衛生状態や設備の適合性・効果を保証するものではありません。設備や衛生用品の設置・清掃・点検・運用にあたっては、製品の取扱説明書、関係法令、自治体や施設ごとの基準を確認し、必要に応じてメーカーや専門事業者へご相談ください。

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