夏の道の駅・SA・PAで見直したいトイレ衛生――エアータオルの清掃と設備更新
夏休みやお盆を含む夏のドライブシーズンは、旅行や帰省の途中で道の駅、サービスエリア、パーキングエリアを利用する人が増えやすい時期です。飲食店や売店の営業時間外にもトイレを利用する人がいるため、施設の清潔さを長時間にわたって維持する必要があります。
道の駅やSA・PAでは、便器、床、洗面台などの清掃が丁寧に行われている施設が多く見られます。一方、洗面所に設置されたエアータオルについては、本体表面だけでなく、手挿入部、吹出口、吸気部分、フィルター、排水部分など、機種ごとに異なる管理箇所があります。
トイレ全体がきれいに見えていても、乾燥設備の清掃や点検が施設の管理項目に十分含まれているとは限りません。今回は、公的機関が公表している情報をもとに、道の駅・SA・PAで見直したいエアータオルの清掃、メンテナンス、設備更新について紹介します。
24時間利用されるトイレは道の駅の重要な休憩機能
国土交通省は、「道の駅」の登録要件として、利用者が無料で24時間利用できる十分な容量の駐車場、清潔なトイレ、子育て応援施設を挙げています。
トイレは、売店や飲食施設の付帯設備ではなく、道路利用者が安全に休憩するための基本的な機能です。早朝や夜間にも利用されるため、営業時間中だけ清潔であればよいのではなく、施設の運営時間を通じて利用できる状態を維持する必要があります。
- 旅行や帰省の途中に立ち寄る家族連れ
- 長距離を運転するドライバー
- 高齢者や子どもを連れた利用者
- 観光バスや団体で移動する利用者
- 地域住民や近隣施設を訪れる人
- 早朝や夜間に休憩する道路利用者
幅広い利用者が安心して使える環境を保つためには、便器や床だけでなく、ハンドソープ、蛇口、洗面台、手洗い後の乾燥設備までを一つの衛生環境として確認することが大切です。
トイレ全体の清掃とエアータオルの管理は分けて確認する

トイレの日常清掃では、便器、床、壁、洗面台、鏡、ごみ箱など、目に見える汚れを取り除く作業が中心になります。利用者が多い施設では、水滴や泥、砂、ごみなどへの対応も必要です。
一方、エアータオルは機器の構造によって清掃箇所が異なります。外装を拭くだけでなく、内部に水やほこりがたまらないよう、取扱説明書に沿って管理しなければならない機種もあります。
- 本体表面やセンサー部分
- 手を差し込む部分や吹出口
- 空気を取り込む吸気口
- ほこりを捕集するフィルター
- 水を受けるドレンタンク
- 水が流れる排水路や水路
- 機器周辺の壁、洗面台、床
これらの箇所が、現在使用しているトイレ清掃チェック表に含まれているかを確認しましょう。「エアータオルを拭く」という一つの項目だけでは、機器内部の点検まで行ったか判断できない場合があります。
公的資料で示された清掃箇所を日常点検に生かす
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コロナ禍に厚生労働科学研究事業として作成された「接客業務における新型コロナウイルス感染予防・対策マニュアル」では、ハンドドライヤーの手挿入部、ドレンタンク、排水路、フィルターなどの清掃・消毒が十分に行えない場合は、使用を控えることが望ましいとされていました。
この資料はコロナ禍に作成されたものであり、現在、ハンドドライヤーが一律に使用禁止とされているわけではありません。しかし、機器の外側だけでなく、内部の水分や汚れがたまりやすい部分まで管理する必要があることを確認する資料として参考になります。
エアータオルを継続して使用する場合は、機種ごとの取扱説明書を確認し、次の内容を明確にしましょう。
- 毎日の清掃が必要な箇所
- 定期的に取り外して洗浄する部品
- 排水や水抜きが必要な箇所
- フィルターの清掃・交換時期
- 使用できる洗剤や清掃用品
- 水洗いや薬剤使用を避ける箇所
- 異常や故障を判断する基準
清掃スタッフが機器の構造を把握していない場合は、施設管理者、清掃事業者、メーカーや保守事業者の間で手順を確認することが重要です。
夏の繁忙期は利用状況に合わせて巡回頻度を調整する

道の駅やSA・PAでは、一日を通して同じ人数が利用するわけではありません。昼食前後、観光バスの到着時、交通量が増える時間帯などには、短時間でトイレや洗面所の利用が集中することがあります。
利用が集中すると、エアータオル本体や手挿入部への水滴、洗面台や床への水はねも増えやすくなります。定時清掃だけでなく、混雑後の巡回確認を組み合わせましょう。
- 利用が集中する曜日や時間帯を把握する
- 混雑前後に洗面所を巡回する
- 本体や周辺に水滴が残っていないか確認する
- 吸気口にほこりやごみが付着していないか確認する
- 風量低下、異音、センサー不良がないか確認する
- 異常がある機器は使用を止め、速やかに共有する
- 確認日時と担当者を点検表に記録する
すべてのトイレを同じ頻度で確認するのではなく、駐車場、飲食施設、観光案内所などから近い利用頻度の高いトイレを重点的に巡回する方法も考えられます。
清掃の省力化と衛生環境の維持を両立する
利用者の多いトイレでは、清掃の回数を増やせば管理状態を確認しやすくなりますが、人員や作業時間には限りがあります。必要な清掃を省略するのではなく、作業内容を整理し、限られた時間で継続できる体制をつくることが重要です。
NEXCO中日本では、SAのトイレへ床清掃ロボットを導入し、清掃時間の短縮と清掃頻度の向上を検証した事例があります。この事例からも、清潔なトイレの維持と清掃作業の省力化が、施設運営における重要な課題であることが分かります。
エアータオルの管理についても、作業を清掃スタッフの経験だけに任せず、次のような方法で標準化しましょう。
- 機器ごとの清掃箇所を写真付きで整理する
- 日常清掃と定期メンテナンスを分ける
- 点検表に確認結果を記録する
- 担当者が変わっても同じ手順で作業できるようにする
- 異常時の連絡先と使用停止の判断基準を共有する
- 繁忙期と通常期で巡回回数を調整する
作業手順を明確にすることで、清掃漏れを防ぎながら、重複した確認や不要な作業を減らしやすくなります。
エアータオルにかかる管理コストを把握する
エアータオルは、設置後にペーパータオルを補充する必要がない一方で、清掃、点検、部品交換、故障対応などの管理が必要です。設備更新を検討する際は、本体価格や乾燥速度だけでなく、導入後に継続して発生する作業も確認しましょう。
- 毎日の拭き掃除にかかる時間
- ドレンタンクや排水路の洗浄作業
- フィルターの清掃や交換
- 複数台を巡回点検するための移動時間
- 清掃記録や報告にかかる事務作業
- 故障時の修理費や使用停止期間
- メーカーや保守事業者による定期点検
施設内の設置台数と一台当たりの作業時間を整理すると、エアータオルの管理にどの程度の時間と費用がかかっているか把握しやすくなります。
清掃箇所が分かりやすく、日常管理を行いやすい設備へ更新することで、必要な衛生管理を続けながら、清掃やメンテナンスの負担を見直せる場合があります。
設備更新では衛生機能と管理のしやすさを確認する
既設のエアータオルが正常に動いていても、設置から年数が経過している場合や、現在の管理体制に合っていない場合は、設備更新を検討する機会になります。
更新する機器を選ぶ際は、乾燥速度や消費電力だけでなく、次の項目も比較しましょう。
- 飛散・拡散への配慮があるか
- 除菌・消臭などの衛生機能を備えているか
- 水分や汚れがたまりにくいか
- 清掃する部分を確認しやすいか
- 日常清掃の方法が分かりやすいか
- 定期的な部品交換が必要か
- 施設の清掃・保守体制に合っているか
- 故障時の相談や保守対応を受けられるか
除菌機能を備えていることだけで、日常清掃が不要になるわけではありません。衛生機能と、施設側で無理なく続けられる清掃・点検方法の両方を確認することが大切です。
道の駅・SA・PAの衛生環境にNEWスーパーMという選択肢

NEWスーパーMは、道の駅やSA・PAをはじめ、不特定多数の人が利用するトイレの手洗い後の乾燥に活用できるエアータオルです。
紫外線照射による除菌・消臭機能を備えており、従来型エアータオルで懸念されやすい飛散・拡散への配慮や、手洗い場周辺の衛生環境を見直したい施設で活用できます。
道の駅やSA・PAで既にエアータオルを使用している場合は、ペーパータオルからの切り替えだけを目的とするのではなく、既設機器の衛生機能、清掃方法、メンテナンス負担を見直すための設備更新として検討できます。
ペーパータオルを使用している施設では、消耗品を使わない運用へ切り替えることで、購入、在庫保管、補充、ごみ回収、廃棄にかかる作業負担や人件費、ごみの削減にもつながります。
導入時には、現在使用している機器の管理状況、洗面台との位置関係、利用人数、電源、利用動線、日常清掃の方法などを確認し、施設ごとの運用に合った設置方法を検討しましょう。NEWスーパーMについても、取扱説明書に沿った清掃と点検を継続することが大切です。
夏のドライブシーズン前に確認したいチェックポイント

夏休みやお盆の利用者増に備え、道の駅・SA・PAのトイレとエアータオルを確認しましょう。
- 利用が集中する場所と時間帯を把握しているか
- ハンドソープや蛇口が正常に利用できるか
- 手洗い後に十分乾燥できる設備があるか
- エアータオルの機種と取扱説明書を確認しているか
- 手挿入部、吹出口、吸気口を清掃しているか
- ドレンタンク、排水路、フィルターの有無を把握しているか
- 本体や周辺に水滴、ほこり、汚れが残っていないか
- 日常清掃と定期メンテナンスの担当者が決まっているか
- 清掃・点検の内容を記録しているか
- 衛生機能や管理負担を踏まえて設備更新を検討しているか
トイレの便器や床が清潔であることに加えて、手洗いから乾燥までの設備を適切に管理することで、施設全体の衛生環境をより安定して維持しやすくなります。
まとめ
道の駅にとって、24時間利用できる清潔なトイレは、道路利用者の安全で快適な移動を支える重要な機能です。SA・PAでも、夏休みやお盆などの繁忙期には、利用状況に合わせた巡回と清掃が求められます。
便器、床、洗面台の清掃が徹底されていても、エアータオルの内部や排水部分まで適切に管理されているかは別に確認する必要があります。機種ごとの取扱説明書を確認し、手挿入部、ドレンタンク、排水路、フィルターなどを清掃・点検項目へ加えましょう。
また、清掃時間、部品交換、故障対応などを含めた管理コストを整理することで、既設機器を使い続ける場合と更新する場合を比較しやすくなります。
紫外線照射による除菌・消臭機能や、飛散・拡散への配慮を備えたNEWスーパーMを活用することで、手洗い後の乾燥環境を整えながら、既設エアータオルの衛生機能や管理負担を見直すことができます。利用者が増える夏のドライブシーズンを迎える前に、乾燥設備まで含めたトイレ衛生を確認してみてはいかがでしょうか。
出典・参考情報(官公庁・公的機関公表資料)
- 国土交通省「道の駅案内 概要」
- 厚生労働科学研究事業「接客業務における新型コロナウイルス感染予防・対策マニュアル」
- 厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」
- NEXCO中日本「トイレ清掃の一部を担う清掃ロボットを導入します」
注記:本ページは、施設・事業所における衛生管理の一般的な参考情報として、公的機関等の公表資料をもとに作成しています。掲載内容は、個別施設における衛生状態や設備の適合性・効果を保証するものではありません。設備や衛生用品の設置・清掃・点検・運用にあたっては、製品の取扱説明書、関係法令、自治体や施設ごとの基準を確認し、必要に応じてメーカーや専門事業者へご相談ください。

