インフルエンザ、全国で異例の早さで流行入り――2026年9月の最新状況と感染対策

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2026年夏から増加していたインフルエンザが、全国で流行開始の目安を超えました。厚生労働省によると、2026年第34週(8月17日~23日)の全国の定点当たり報告数は1.11となり、流行開始の目安とされる1.00を上回りました。

今回の流行入りは、感染症法が施行された1999年以降では、2009年に次いで2番目に早い時期です。前年は第39週(9月22日~28日)に流行入りしており、2026年は例年よりかなり早い段階から注意が必要な状況となっています。

また、暑さが残る時期は、だるさや頭痛などの体調不良を「夏バテ」や熱中症によるものだと思い込み、インフルエンザなどの感染症を想定しにくい場合があります。季節だけで自己判断せず、発熱、咳、のどの痛み、急な強い倦怠感などがある場合は、無理に出勤・登校・外出を続けないことが大切です。

今回は、2026年9月時点のインフルエンザ最新動向と、家庭、学校、職場、人が集まる施設で見直したい基本的な感染対策について紹介します。

全国の定点当たり報告数が流行開始の目安を超える

厚生労働省が2026年8月28日に公表した第34週の感染症発生動向調査では、全国約3,000か所の定点医療機関から4,094人のインフルエンザ患者が報告され、定点当たり報告数は1.11となりました。

  • 第30週(7月20日~26日):0.24
  • 第31週(7月27日~8月2日):0.37
  • 第32週(8月3日~9日):0.52
  • 第33週(8月10日~16日):0.69
  • 第34週(8月17日~23日):1.11

前年同期の第34週は0.31であり、2026年は同時期として高い水準となっています。

2026年全国のインフルエンザ定点当たり報告数の推移

図:2026年の全国インフルエンザ定点当たり報告数は、第30週の0.24から第34週の1.11まで増加し、流行開始の目安1.00を超えました。出典:厚生労働省「インフルエンザの発生状況について」2026年第34週

定点当たり報告数は全国のすべての患者数を表すものではなく、指定された医療機関からの報告をもとに流行状況を把握するための指標です。

一部地域では第35週もさらに増加

全国の第35週(8月24日~30日)の値は9月4日に公表予定ですが、自治体ではすでに第35週の情報を公表している地域があります。

千葉県では定点当たり報告数が第34週の1.80から第35週には2.51へ増加しました。川崎市でも1.58から2.87へ増えています。

地域によって流行状況には差がありますが、全国で流行入りした後も増加が続いている地域があることから、今後の公表情報を確認していくことが重要です。

インフルエンザはどのような症状が出る?

厚生労働省によると、インフルエンザでは38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感などが比較的急速に現れることが特徴です。

あわせて、のどの痛み、鼻水、咳など、一般的な風邪と同じような症状がみられることもあります。

  • 38℃以上の発熱
  • 頭痛
  • 関節痛・筋肉痛
  • 急な強いだるさ・倦怠感
  • 寒気
  • のどの痛み
  • 鼻水

症状の現れ方には個人差があります。高齢者や免疫力が低下している方などでは肺炎を伴うなど重症化する場合もあるため、体調に不安がある場合は医療機関へ相談してください。

夏バテ・熱中症と思い込まず体調の変化を確認する

残暑の体調不良で体温を確認する人

9月に入っても厳しい暑さが続くことがあります。そのため、頭痛やだるさ、食欲低下などがあると「夏バテかな」「暑さのせいだろう」と考えてしまうこともあります。

また、厚生労働省が示す熱中症の症状にも、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、筋肉痛などが含まれており、インフルエンザの症状と一部重なるものがあります。

症状だけで原因を正確に判断することは難しいため、暑い時期の体調不良をすべて夏バテや熱中症と決めつけないことが大切です。

  • 急に強いだるさが出た
  • 発熱がある
  • 咳やのどの痛みがある
  • 関節痛・筋肉痛を伴っている
  • 周囲にインフルエンザ患者がいる
  • 普段とは違う体調不良が続いている

こうした場合は、無理をして通常どおり出勤・登校・外出せず、休養しながら体調を確認しましょう。

一方、自力で水分を取れない、意識がおかしい、けいれんがある、高体温など、重い熱中症が疑われる症状がある場合は、感染症との判別を待たず、速やかな救急対応を優先してください。

「暑さのせい」と通常行動を続けることにも注意する

厚生労働省によると、インフルエンザでは発症前日から発症後3~7日間程度、鼻やのどからウイルスを排出するとされています。

本人が「夏バテだから大丈夫」と考えて出勤、登校、会食、イベント参加などを続けた場合、感染症であれば周囲の人と接触する機会が増えることになります。

症状の原因を自己判断するよりも、発熱や咳、急な全身倦怠感などがある場合には、まず人との接触を減らし、無理をしないことが重要です。

  • 体調不良時は無理に出勤・登校しない
  • 予定していた外出や会食を見直す
  • 咳やくしゃみがある場合は咳エチケットを行う
  • 家族にも体調変化を伝える
  • 症状が強い場合は医療機関へ相談する

初期の段階で休養し、人との接触を減らすことは、本人の体調管理だけでなく周囲への感染拡大を抑えることにもつながります。

厚生労働省が改めて呼びかける基本的な感染対策

インフルエンザ対策として石けんと流水で手を洗う様子

厚生労働省は、今回の全国流行入りを受けて、インフルエンザをはじめとする感染症対策として「手洗い」「マスクの着用を含む咳エチケット」などを改めて呼びかけています。

  • 外出後や必要な場面で石けんと流水による手洗いを行う
  • 咳やくしゃみがある場合は咳エチケットを行う
  • 室内では適切に換気する
  • 十分な休養とバランスの取れた食事を心がける
  • 体調不良時は無理な外出を避ける

特に、高齢者や基礎疾患のある方が感染すると重症化するリスクが高まります。厚生労働省では、医療機関を受診する場合や、高齢者など重症化リスクの高い人が多く生活する医療機関・高齢者施設などを訪問する際には、マスクの着用を推奨しています。

新学期の学校・家庭でも感染対策を確認する

新学期に手洗いを行う子どもたち

9月は夏休みが終わり、学校や保育施設などで集団生活が再開する時期でもあります。家庭でも、子どもが帰宅した後の手洗いや、体調確認を習慣にしましょう。

  • 帰宅後に石けんと流水で手を洗う
  • 咳や発熱がないか体調を確認する
  • タオルなどの共用方法を見直す
  • 室内の換気を行う
  • 十分な睡眠と休養を取る
  • 体調不良時は無理に登校しない

家族の一人に症状がある場合も、必要な手洗いや咳エチケットを続け、無理な外出を避けることが大切です。

職場では「休める仕組み」も集団感染対策になる

体調不良時に無理な出勤を避けて休養する従業員

事務所や事業所では、従業員が長時間同じ空間で過ごし、会議室、休憩室、共用トイレ、複合機などを共有しています。

手洗いや共用部清掃だけではなく、体調が悪い従業員が無理をして出勤しなくてもよい職場環境を整えておきましょう。

  • 体調不良時の連絡方法を共有する
  • 発熱・咳などがある場合は無理な出勤を避ける
  • 共用トイレのハンドソープを切らさない
  • 会議室や休憩室の換気状況を確認する
  • ドアや共用設備を日常的に清掃する
  • 手洗い・手指衛生を行いやすい場所を整える

感染者が出てから特別な対策を始めるだけでなく、普段から続けられる衛生管理と体調管理の仕組みを整えることが重要です。

人が集まる施設では手指衛生の動線を確認する

公共施設、商業施設、宿泊施設、スポーツ施設、介護施設などでは、不特定多数の利用者やスタッフが施設内を行き来します。

利用者へ注意を呼びかけるだけでなく、施設側も手洗い、手指衛生、換気などを行いやすい環境になっているか確認しましょう。

  • 共用トイレ・洗面所を清潔に保つ
  • ハンドソープを切らさない
  • 手洗い後に十分乾燥できる設備を整える
  • 共用部を利用状況に合わせて清掃する
  • 換気・空調設備を点検する
  • 人が集まりやすい場所を把握する

施設の手指衛生にNEWスーパーMを活用する

インフルエンザ流行期の施設衛生に活用されるNEWスーパーM

NEWスーパーMは、人が集まる事務所や施設における手指衛生や、手洗い後の乾燥に活用できる設備です。

共用トイレや洗面所だけでなく、従業員や利用者が行き来する共用スペースなど、施設内で手指衛生を行いやすくしたい場所への設置も検討できます。

紫外線照射による除菌・消臭機能を備えており、従来型エアータオルで懸念されやすい飛散・拡散への配慮や、施設内の衛生環境を見直す際の選択肢になります。

また、アルコール除菌スプレーを常設している施設では、消毒液の購入、補充、在庫管理などの作業を見直すための選択肢としても活用できます。

ペーパータオルを使用している手洗い場では、手拭き用消耗品を使わない運用へ切り替えることで、購入、保管、補充、ごみ回収、廃棄にかかる作業負担や人件費、ごみの削減にもつながります。

ただし、NEWスーパーMだけでインフルエンザの感染を防止できるものではありません。石けんと流水による手洗い、咳エチケット、換気、体調管理などと組み合わせ、集団感染対策の一環として活用することが大切です。

2026年9月に確認したいインフルエンザ対策チェックポイント

  • 最新のインフルエンザ流行状況を確認しているか
  • 夏バテや熱中症と思い込んで体調不良を放置していないか
  • 発熱・咳・急な強い倦怠感がある場合に無理な外出をしていないか
  • 外出後やトイレ使用後に手を洗っているか
  • 咳やくしゃみがある場合に咳エチケットを行っているか
  • 室内の換気・空調設備を確認しているか
  • 職場で体調不良を申告しやすい環境になっているか
  • 施設で手洗い・手指衛生を行いやすい環境があるか
  • 高齢者や基礎疾患のある方と接する際に配慮しているか
  • 重い熱中症が疑われる場合は速やかに救急対応できるか

まとめ

2026年第34週、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は1.11となり、流行開始の目安1.00を超えました。今回の流行入りは1999年以降では2009年に次ぐ2番目の早さで、例年より早い時期からの注意が必要です。

また、まだ暑さが残る時期は、頭痛や倦怠感などを夏バテや熱中症によるものと思い込みやすくなります。症状だけで原因を判断せず、発熱、咳、のどの痛み、急な全身症状などがある場合は、無理に出勤・登校・外出を続けないようにしましょう。

家庭、学校、職場、人が集まる施設では、手洗い、咳エチケット、換気、体調管理などの基本対策を続けることが重要です。流行状況は地域によって異なるため、自治体が公表する最新情報も確認しながら、今後の感染拡大に備えましょう。

出典・参考情報(官公庁・自治体公表資料)

注記:本ページの内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断や治療に代わるものではありません。インフルエンザ、熱中症、その他の体調不良は症状が一部重なる場合があり、症状だけで原因を判断することはできません。症状、検査、治療、受診の必要性については医師や医療機関へご相談ください。意識障害、自力で水分を取れない、高体温など緊急性の高い症状がある場合は、速やかに救急要請等を行ってください。

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