2024年冬から春にかけてリンゴ病(伝染性紅斑)の流行にご注意を
寒い冬が訪れると同時に、さまざまな感染症が流行する季節となります。その中でも「リンゴ病」と呼ばれる伝染性紅斑は、毎年冬から春にかけて流行の兆しを見せます。特に子どもたちの間で感染が広がりやすい病気ですが、大人でも感染する可能性があります。
国立感染症研究所によると、全国の定点医療機関から報告された伝染性紅斑の患者数は、46週(11月11日〜11月17日)で1定点あたり0.56人、47週(11月18日~11月25日)で0.51人でした。この数値は、過去4年間の同時期(46週と47週)の0.01人と比較して、増加を示しています。
リンゴ病とは?
リンゴ病は正式には「伝染性紅斑」と呼ばれる病気で、ヒトパルボウイルスB19によって引き起こされます。頬が赤くなる症状がリンゴのように見えることから、この名前がついています。
主な感染経路は飛沫感染や接触感染で、特に子どもが多く集まる場所(保育園、学校など)で流行しやすい特徴があります。
主な症状
- 初期症状:軽い発熱、喉の痛み、倦怠感
- 発疹:頬が赤くなる「リンゴのような紅斑」、その後腕や脚に網目状の発疹
- その他:関節痛(大人に多い)
2024年冬の流行状況
例年リンゴ病は冬から春にかけて流行のピークを迎えます。今年の感染動向に関しても、全国的な報告件数が昨年を上回るペースで増加していることが確認されています。特に小学校や幼稚園での集団感染が懸念されており、家庭内での感染拡大も注意が必要です。
感染予防のポイント
リンゴ病は特効薬がないため、予防が非常に重要です。以下の対策を心がけてください。
- 手洗いの徹底
- ウイルスを拡散させないために、帰宅時や食事前後にしっかり手を洗いましょう。
- マスクの着用
- 咳やくしゃみを通じて感染が広がるため、特に人混みではマスクの着用を心がけてください。
- 定期的な換気
- 室内の空気を入れ替えることでウイルスを除去し、感染リスクを軽減できます。
- 十分な睡眠と栄養
- 免疫力を高めるために、バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけましょう。
リンゴ病に感染した場合の対応
リンゴ病は通常、健康な人では自然に治癒しますが、重症化する場合もあります。特に以下の人は注意が必要です。
- 妊婦:胎児に影響を及ぼす可能性があるため、早めに医師の診断を受けましょう。
- 免疫力が低下している人:感染症が重症化するリスクが高いため、適切な医療機関での対応が必要です。
家庭内で感染者が出た場合は、できるだけ隔離し、共有する物品(タオルや食器など)は分けて使用してください。
最後に
2024年冬から春にかけてリンゴ病の流行が予想されていますが、正しい知識と適切な予防策を実践することで、感染リスクを下げることができます。
特に小さなお子様がいるご家庭では、家族全員で予防対策を徹底し、安心して冬を過ごせるよう心がけましょう。
子どもが多く集まる場所(保育園、学校など)では、うがい、手洗いを行い、NEWスーパーMで手指を乾燥除菌するなど、感染対策を徹底する事により、感染リスクを減らすことができます。
出典:
- 国立感染症研究所ホームページ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/)