寒い季節に要注意!ノロウイルス食中毒の消毒・予防方法
ノロウイルス感染症とは?
ノロウイルス感染症(Norovirus infection)は、ノロウイルスと呼ばれるウイルスによって引き起こされる感染症です。ノロウイルス感染症は一般的に急性胃腸炎や胃腸炎とも呼ばれ、主に消化器系に関連した症状を引き起こします。以下はノロウイルス感染症の特徴的な症状になります。
- 突然の発症:
- ノロウイルス感染症は感染後、通常12〜48時間で症状が現れます。感染者がウイルスを排泄することにより感染が広がります。
- 胃腸症状:
- ノロウイルス感染症の主な症状には、嘔吐(吐くこと)と下痢が含まれます。これらの症状はしばしば激しいもので、腹痛、悪心、腹部の不快感といった症状が伴うことがあります。
- 発熱:
- 一部の感染者は発熱を経験することがありますが、一般的には軽度です。
- 高い感染力:
- ノロウイルスは非常に感染力が強いウイルスで、ごくわずかなウイルス粒子でも感染を引き起こすことがあります。感染は感染者からの直接的な接触、食品や水を介して、または汚染された物体からのウイルスの取り込みを通じて広がります。
- 自己限定的:
- 通常、ノロウイルス感染症は自己限定的で、感染者は数日から約1週間で症状が改善し、回復します。ただし、高齢者、免疫力の低下した人、乳幼児などは合併症のリスクが高まる可能性があります。
ノロウイルス感染症は一般的に軽度で自己制限的であるため、適切なケアと予防措置を取ることで、感染のリスクを最小限に抑えることができます。感染拡大を防ぐためには、公共の場や食品サービス業界などでの適切な衛生基準の実施も重要です。
どんな時期にノロウイルス食中毒は発生しやすいか
国内で発生したノロウイルスによる食中毒の事件数、患者数をみると、一年を通して発生しておりますが、例年11月あたりから発生件数が増え、12月、翌1月がピークとなる傾向にあります。
以下のグラフは、食中毒統計調査のデータを元に作成したグラフになります。2018年から2022年の5年間のノロウイルス食中毒の事件件数をグラフにしましたが、どの年も冬に件数が増加する傾向にあり、7月から10月の温かい時期には件数が少なくなっております。
また、同時期のノロウイルス食中毒の患者数をグラフにして比較すると、集団完成の発生のリスクも見て取れます。
ノロウイルス食中毒の主な感染経路と予防方法
ノロウイルスの原因食品など
ノロウイルスによる食中毒は、感染源が食品に付着したり、食品の調理・取り扱い過程でウイルスが広まったりした結果、感染が広がることによって引き起こされます。以下は、ノロウイルス感染の原因となる食品や状況の例です。
- 生の貝類:
- 牡蠣やムール貝などの生の貝類は、ノロウイルス感染の主要な原因食品の一つです。貝類は水中でウイルスに曝露される可能性が高く、感染源としてのリスクが高まります。生の貝類を摂取する際には、信頼性のある供給源から購入し、十分に調理するか、加熱処理することが重要です。
- 生の魚介類:
- 生の魚や刺身、寿司、シーフードサラダなどは、ウイルスが付着する可能性があるため、感染源となることがあります。食べる前に適切に調理することが重要です。
- 生野菜や生の食品:
- ノロウイルスは感染者の手や汚染された水を介して生野菜や他の生の食品に付着することがあります。十分に洗浄し、食材を調理するか、十分に加熱してウイルスを不活性化することが予防のために重要です。
- 汚染された水:
- ノロウイルスは水中で生存し、汚染された飲料水や氷、水産物養殖施設の水などから感染が広がる可能性があります。信頼性のある水源を使用し、氷や飲料水も注意して取り扱うことが大切です。
- 汚染された食品取り扱い:
- レストランや食品サービス業界において、感染者が食品取り扱いに関与し、ウイルスを広めることがあります。従業員の適切な手衛生や食品衛生基準の遵守が必要です。
ノロウイルス食中毒の予防方法
ノロウイルスは中心温度85℃~90℃で90秒間以上の加熱により感染力を失うとされています。十分な加熱をすることでウイルスの活性を失わせる有効な手段といえます。
調理以外にもウイルスが付着した食材を取り扱う事により、手や調理器具から食品へウイルスが付着する可能性があるため、調理前には必ず手洗い、調理器具の洗浄、そして消毒が重要となります。トイレやドアノブ、手すりなど手が触れる箇所は定期的に消毒を実施する必要があります。
また、ノロウイルス感染者からの二次汚染の防止対策が必要です。感染者の汚物(嘔吐物や排泄物)には、ノロウイルスが大量に含まれている可能性があるため、感染の拡大を防ぐためにも処理時はマスクやゴム手袋を使用して処理し、周辺の消毒を行ってください。消毒後はマスクやゴム手袋をビニール袋に密閉して速やかに廃棄し、手洗い、うがいを十分に行って下さい。
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