夏のインフルエンザに注意――2026年の発生動向と帰省・旅行時の感染対策

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インフルエンザというと、冬に流行する感染症というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、国内でも夏に患者が確認されることがあり、2026年は6月下旬以降、全国の定点当たり報告数が少しずつ増加しています。

夏休みは、旅行やレジャーに加えて、お盆の帰省などで家族や親戚が集まる機会も増えます。駅や空港、宿泊施設、商業施設などを利用する人も多くなり、普段とは異なる人との接触が増えやすい時期です。

現在の全国の報告数は冬の流行期と比べて低い水準ですが、「夏だからインフルエンザではない」と決めつけず、体調の変化に注意しながら、手洗い、咳エチケット、換気などの基本的な対策を続けることが大切です。今回は、2026年夏の最新動向と、家庭や施設で確認したい感染対策について紹介します。

夏でもインフルエンザは発生する

国立健康危機管理研究機構によると、日本のインフルエンザは通常、11月下旬から12月上旬頃に発生が始まり、翌年1~3月頃に患者数が増加し、4~5月にかけて減少する傾向があります。

一方で、夏季にも患者が発生し、インフルエンザウイルスが検出されることがあります。また、世界に目を向けると、南半球では日本の夏にあたる7~8月頃が流行の時期となる地域もあります。

旅行や海外との人の往来が多い時期でもあるため、季節だけで感染症を判断せず、発熱や咳などの症状がある場合は体調を確認しましょう。

2026年夏は第26週から5週連続で増加

国立健康危機管理研究機構が公表している感染症発生動向調査週報では、2026年第26週以降、全国のインフルエンザ定点当たり報告数が5週連続で増加しています。

  • 第26週(6月22日~28日):0.08
  • 第27週(6月29日~7月5日):0.12
  • 第28週(7月6日~12日):0.13
  • 第29週(7月13日~19日):0.20
  • 第30週(7月20日~26日):0.24

第30週の都道府県別では、青森県2.35、沖縄県1.82、山形県0.87が上位となっています。また、基幹定点から報告されたインフルエンザによる入院報告数は47例で、前週より増加しました。

全国値は冬の流行期と比べれば低いものの、増加傾向が続いていることは確認できます。数値だけで過度に不安になる必要はありませんが、今後の発生動向を確認しながら基本的な感染対策を続けましょう。

2026年夏のインフルエンザ定点当たり報告数(第26週~第30週)

図:2026年夏のインフルエンザ定点当たり報告数(全国)。第26週の0.08から第30週の0.24まで5週連続で増加しています。出典:国立健康危機管理研究機構「感染症発生動向調査週報(IDWR)」2026年第26週~第30週

なお、感染症発生動向調査の定点当たり報告数は、全国のすべての患者数を表すものではありません。指定された医療機関からの報告をもとに、感染症の発生動向を確認するための指標です。

インフルエンザでみられる主な症状

インフルエンザでは、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身のだるさなどが比較的急に現れることがあります。のどの痛み、鼻水、咳など、一般的な風邪にみられる症状を伴うこともあります。

症状の出方には個人差があります。特に高齢者や基礎疾患のある方、乳幼児などでは重症化する場合もあるため、体調に不安があるときは早めに医療機関へ相談しましょう。

発熱や咳などがある場合は、インフルエンザかどうかを自己判断するだけでなく、無理な外出や移動を控えることも大切です。

帰省・旅行前は「体調が悪ければ無理に移動しない」

帰省や旅行前に自宅で体調を確認する家族

夏休みやお盆は、帰省、旅行、イベントなどで人の移動が増える時期です。普段会わない家族や親戚と集まる機会も多く、高齢者や乳幼児と長時間同じ空間で過ごすこともあります。

出発前に発熱、咳、強いだるさなどがある場合は、「せっかく予定を立てたから」と無理をせず、移動や外出を見直しましょう。

  • 出発前に体調を確認する
  • 発熱や強い症状がある場合は無理に移動しない
  • 咳やくしゃみがある場合は咳エチケットを行う
  • 高齢者や基礎疾患のある方と会う場合は特に配慮する
  • 旅行先でも手洗いできる場所を確認する
  • 混雑する場所では周囲の状況に応じて対策する

予定を変更することも感染を広げないための対策の一つです。同行者や訪問先の家族にも体調を伝え、無理のない行動を心がけましょう。

家族が集まるときは手洗いを習慣にする

帰省先の家庭で石けんを使って手を洗う親子

帰省先では、家族や親戚が同じテーブルを囲んだり、子ども同士で遊んだり、共用のトイレや洗面所を利用したりする機会が増えます。

厚生労働省は、インフルエンザを含む急性呼吸器感染症の基本対策として手洗いを案内しています。外出先から戻ったとき、食事前、トイレ使用後などに手を洗いやすい環境を整えましょう。

  • 帰宅後や外出先から戻った後に手を洗う
  • 食事や調理の前に手を洗う
  • トイレ使用後に石けんと流水で手を洗う
  • 子どもの手洗いを大人が確認する
  • ハンドソープを切らさない
  • 手洗い後は手に水分を残さず乾燥させる

家庭だけでなく、宿泊施設、飲食店、観光施設などでも、利用者が手洗いしやすい状態を維持することが重要です。

咳やくしゃみがあるときは咳エチケットを

家族が集まる室内で咳エチケットを行う人

厚生労働省は、インフルエンザなど咳やくしゃみの飛沫によって広がる感染症への対策として、咳エチケットを案内しています。

咳やくしゃみが出るときは、マスク、ティッシュやハンカチ、袖などを使って口と鼻を覆います。手のひらで直接口を覆った場合は、その手でドアノブやテーブルなどに触れないよう、速やかに手を洗いましょう。

  • 咳やくしゃみがある場合はマスクを適切に使用する
  • ティッシュやハンカチで口と鼻を覆う
  • 間に合わない場合は袖や上着の内側で覆う
  • 使用したティッシュは速やかに処分する
  • 咳や鼻をかんだ後は手を洗う

夏場は熱中症にも注意が必要です。暑い屋外などマスクが必要ない場面では、体調や気温を考慮し、無理な着用を続けないようにしましょう。

冷房を使う夏こそ換気を忘れない

冷房を使いながら室内を換気する夏の家庭

暑い時期は冷房を使用し、窓や扉を長時間閉めたまま過ごすことが多くなります。厚生労働省は、インフルエンザなどの感染対策として、こまめな換気も案内しています。

家庭では、室温が上がりすぎないよう注意しながら、窓や換気設備を利用します。施設では、空調設備と換気設備の運転状況を確認し、人が多く集まる場所の空気環境を管理しましょう。

  • 換気扇や換気設備が正常に動作しているか確認する
  • 給気口や排気口を家具や荷物でふさがない
  • 人が集まった後は室内の空気を入れ替える
  • 冷房と換気を両立する
  • 室温が上がりすぎないよう熱中症にも配慮する

家庭内で体調不良者がいるときに気をつけたいこと

帰省中などに家族の体調が悪くなった場合は、無理に外出せず休養できる環境を整えます。タオル、コップなどを不用意に共用せず、咳エチケットや手洗いを続けましょう。

  • 十分な休養と水分補給を心がける
  • 咳やくしゃみがある場合は周囲へ配慮する
  • 手洗いをこまめに行う
  • よく触れる場所を日常的に清掃する
  • 室内の換気を行う
  • 症状が強い場合や不安がある場合は医療機関へ相談する

特に高齢者、乳幼児、基礎疾患のある方と同居している場合は、体調不良者との接触方法についても配慮しましょう。

人が集まる施設でも基本対策を続ける

夏休みに利用者が増える施設の共用部を清掃するスタッフ

夏休みや帰省シーズンには、駅・空港、ホテル・旅館、商業施設、飲食店、観光施設などでも利用者が増えます。

感染症対策を特別な作業として増やすだけでなく、日常の衛生管理の中で、手洗い設備、換気、共用部清掃を継続できる状態にすることが重要です。

  • 共用トイレのハンドソープや洗面台を確認する
  • 受付、手すり、共用端末などを日常清掃する
  • 混雑する時間帯を把握する
  • 換気設備や空調設備を点検する
  • 従業員が体調不良を報告しやすい体制を整える
  • 手洗い後に十分乾燥できる環境を維持する

帰省や旅行をする人だけでなく、迎える家庭や施設側も基本対策を確認しておくことで、感染症が広がる機会を減らしやすくなります。

手指衛生と乾燥環境にNEWスーパーMを活用する

施設の手指衛生と乾燥環境に活用されるNEWスーパーM

NEWスーパーMは、家庭以外にも、不特定多数の人が利用する施設での手指衛生や、手洗い後の乾燥環境に活用できる設備です。

紫外線照射による除菌・消臭機能を備えており、人が集まる共用スペースや手洗い場など、施設の衛生環境を見直したい場合に活用できます。また、従来型エアータオルで懸念されやすい飛散・拡散への配慮を含め、乾燥設備を見直す際の選択肢となります。

ペーパータオルを使用している施設では、手拭き用消耗品を使わない運用へ切り替えることで、購入、保管、補充、ごみ回収、廃棄にかかる作業負担や人件費、ごみの削減にもつながります。

NEWスーパーMだけでインフルエンザへの感染対策が完了するものではありません。手洗い、咳エチケット、換気、体調管理などの基本対策と組み合わせ、施設全体で衛生環境を整えることが大切です。

夏のインフルエンザ対策チェックポイント

  • 最新のインフルエンザ発生状況を確認しているか
  • 帰省・旅行前に家族の体調を確認したか
  • 体調不良時に無理な移動や外出をしていないか
  • 帰宅後や食事前に手を洗っているか
  • 咳やくしゃみがある場合に咳エチケットを行っているか
  • 冷房中も換気を行っているか
  • 高齢者や基礎疾患のある方と会う際に配慮しているか
  • 施設のハンドソープや手洗い設備を点検しているか
  • 手洗い後に十分乾燥できる環境を整えているか
  • 体調に不安がある場合は医療機関へ相談しているか

まとめ

インフルエンザは冬だけの感染症ではなく、日本でも夏季に患者が確認されることがあります。2026年は、第26週から第30週まで全国の定点当たり報告数が5週連続で増加しています。

現時点では全国値は低い水準ですが、夏休みやお盆の帰省、旅行などで人と接触する機会が増える時期です。「夏だから大丈夫」と考えず、体調確認、手洗い、咳エチケット、換気などの基本対策を続けましょう。

家庭では、家族が安心して集まれるよう手洗いと換気を行い、体調が悪い場合は無理に移動しないことが大切です。施設では、共用部、手洗い場、乾燥設備、換気設備などの日常管理を見直し、利用者が無理なく衛生対策を続けられる環境を整えましょう。

出典・参考情報(官公庁・公的機関公表資料)

注記:本ページの内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状、検査、治療薬、受診の必要性などについては、医師や医療機関へご相談ください。高熱や強い倦怠感、呼吸が苦しいなど気になる症状がある場合や、乳幼児、高齢者、基礎疾患のある方で体調に不安がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。

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