伝染性紅斑(リンゴ病)が流行中|過去5年平均を大きく上回る報告数に注意
冬から続く流行、春以降も収まらず
昨年12月、本ブログでも伝染性紅斑(リンゴ病)の早期流行についてお伝えしました(参考記事はこちら)。
通常は寒い時期に一時的な流行で収束することが多いこの感染症ですが、今年は異例の長期的な流行となっています。
春になり暖かくなっても報告数は減らず、むしろ5月に入りさらに増加傾向が見られるなど、感染の広がりが続いています。

都道府県別では栃木・群馬・山形で特に多い
厚生労働省の感染症週報(IDWR)によると、第20週(5月中旬時点)の定点当たり報告数は以下のとおり、上位3県では平均を大きく上回る流行が見られます。
- 栃木県:7.56人
- 群馬県:6.52人
- 山形県:6.27人
全国的にも報告数は右肩上がりに増加しており、特に小児科を受診する子どもたちの間での感染が目立っています。
伝染性紅斑とは?
伝染性紅斑は「ヒトパルボウイルスB19」によって引き起こされ、5~9歳の子どもを中心に流行する感染症です。
感染から1〜2週間後に以下のような症状が見られます:
- 両頬がリンゴのように赤くなる
- 手足や体にレース状の発疹が現れる
- 発熱やだるさなど風邪に似た初期症状
妊婦の方は特にご注意を
発疹が現れる前の風邪症状の段階で感染力が強く、気づかないうちに広がってしまうこともあります。
特に妊婦の方が感染すると、胎児に貧血などの影響が出る可能性があるため、周囲に流行の兆しがある場合は注意が必要です。
予防のポイント
- 手洗い・うがいの徹底
- 体調不良時は無理をせず休む
- 人混みや密な環境を避ける
- 早期の医療機関受診(特に発疹や微熱、顔色の変化がある場合)
最後に

冬から続く今回の流行は、例年以上に長引いています。
子どもたちだけでなく、妊婦やそのご家族も含め、周囲への思いやりと予防意識を持つことが大切です。
地域ごとの感染状況を注視しながら、うがい、手洗いを行い、NEWスーパーMで手指を乾燥除菌するなど、感染対策を徹底する事心がけましょう。

